まるで菩薩!私たち家族の恩師

今週のお題「会いたい人」

 

私だけでなく私たち家族にとって今会いたい人は、ロンドンでお世話になった幼稚園の先生です。

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帰国直前に先生と撮った思い出の一枚です。

 

娘が4歳2ヶ月から帰国まで約9ヶ月間通った英国前田学園。

ここで娘は飛躍的に成長したと思います。

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娘が生後10ヶ月の時に夫の仕事で渡英したのですが、3歳になる前から現地のナーサリー(私立幼稚園)に通わせました。

約1年半通わせたのですが、ナーサリーでは英語、家では日本語という二言語の環境が娘には合わなかったようで…

結果、英語どころか日本語もちゃんと話すことができず、かなり長い間心配していました。

日系の医療センターで相談に乗って頂いたり、療育が必要かどうか悩み、一時期は私と娘だけで先に帰国することも考えたほど。

 

言語習得能力が高い子供だと、二言語の環境下でどちらも話せるようになるのでしょうが、これは本当に個人差があるようです。

(残念ながら私に似てしまったのでしょう…涙)

 

相談させて頂いた小児科の先生の薦めもあって、いつか日本に帰るのだから日本語に寄せよう!ということになり、4歳の夏から日系幼稚園の前田学園に通い出した娘。

通い出して数週間?と思われるくらい短期間で、飛躍的に日本語が上手に話せるようになりました。

その日あったこと、先生やお友達のことなど色々話してくれるようになり、「え?今まで一体何だったの??」と驚くくらい。

本当に嬉しくて、何よりホッとしたのを覚えています。

そして、私自身が先生と日本語で会話できることが本当に有難くて。

 

現地ナーサリー時代は、英語のちょっとした表現や微妙なニュアンスが分からなくて、違う受け取り方をしてしまうことがよくありました。

例えば「英語の理解が遅いので、家でも英語で話す機会をつくったら?」という、先生的にはライトなアドバイスだったのを、「家庭では日本語禁止?!」と、重く受け止めてしまったり😅

私の英語力が低いこともあったせいか、1日のフィードバックをもらう際も、ランチやスナックをちゃんと食べたかくらいは詳しく話してくれましたが、それ以外は「She is OK.」「She is happy.」くらいの簡単な報告ばかりでした。

まぁ、お友達を叩いてしまったり等トラブルを起こすこともなかったので、周りの友人達もそんなものだと言ってくれてはいましたが…

娘が話せない分、先生から幼稚園での様子について詳しく説明を聞きたい、という気持ちが日に日に強くなっていました。

 

前田学園に通うようになってからの最後の9か月間は親子ともに本当に充実していたと思います。

日本語に一本化といっても全く英語の勉強をしないわけではなく、日英二カ国語の絵本を導入するなど、英語に触れる機会をバランスよくつくってくれるところが素晴らしいと感じました。

また、現地教育の中では教えることが難しい日本の文化、年中行事(お正月や節分、雛祭り、端午の節句、七夕など)について、イベントごとに意味合いを教えてくれたり制作物を作ったり…。

ひとりひとりの子供を本当によく見てくれていて、イギリスに来て初めて、心から安心して娘を預けることができました。

特に担任の先生の温かさ、包容力の豊かさは感動もので。まさに菩薩の如く、保護者同士集まると、先生の素晴らしさを語り合わずにいられませんでした。

幼稚園の先生としての経験が豊富で、私が心配していた言葉の遅れについてもアドバイスや励ましをたくさんいただきました。

愛情たっぷりに子供と接して下さるから娘も先生が大好き。

帰国して2年経った今でも、前田学園や先生のことを思い出しいろんなことを話してくれます。

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お天気や食べ物、言語、文化の違い、親しい家族や友人と離れての生活に加え、娘の発達や教育面で悩み続けたロンドン生活でしたが、帰国前の1年弱を心穏やかに過ごせたのは、先生のおかげだと思います。

 

今はコロナの問題で休園中の英国前田学園。

一日も早く事態が収束し、子供たちが安全に楽しく遊び、学べる日常が戻ってくることを願うばかりです。